風土風習

大自然に囲まれた、見渡す限りの牧草地。ここで育つ子どもの健康問題

北海道の道東に位置する別海町の面積は約1320平方km。全国の市町村ランキングでは9位に入るほど広い。それでいて人口は約1万4500人。ちなみに牛は約12万頭と圧倒的に多く、そのほとんどが酪農(乳用)です。*2022年末の時点 富山県(射水...
食文化

鳴き声が聞こえてきそうな朝どれスルメイカの売り方と驚愕お値段

イカといえば青森県。この40年ほどで漁獲量は1/10以下に減ってしまったものの、八戸港を筆頭に、日本一の座は守っている。その青森県の地域密着型スーパーマーケット、マエダさんの協力を得て、むつ市の本店を案内していただいた。 鮮魚コーナーにズラ...
食文化

握り寿司とアイスが大好き。醤油のこだわりが強いのはどこの人?

石川県能登半島の付け根には日本でも珍しい「なぎさドライブウェイ」があります。日本海側の宝達志水(ほうだつしみず)町と羽咋(はくい)市にまたがる全長8㎞の千里浜(ちりはま)海岸を、波打ち際ギリギリまで寄ってドライブすることができるのです。能登...
食文化

炭火に滴り落ちる肉汁。煙が充満する店内。 行く時はラフな格好でね♪

うまいものは地元の人に聞け! 旅の鉄則である。 ある秋の日、北海道旭川市で取材を行い、終了したのは夜9時。達成感と共にお腹も空いていた。いつもなら、情報を集めてから町に繰り出し、美味しいものを探すのだけど、この日は取材相手の方々が地元の名物...
食文化

鹿児島名山堀の名店を偲ぶ

昔、食関連の雑誌を立ち上げるため、出版社の営業マンと一緒に鹿児島の広告主へのご挨拶旅に出たことがありました。予算を割いてくれた県の各団体や焼酎蔵などを周り、どのような内容にするかの打合せがメーンの仕事でした。 滞在中、昼は高級店で名物の黒豚...
観光・まちづくり

子育て世代から熱い視線を集める紫波町ってどんなところ?

紫波町の読み方は「しわちょう」です。 と、説明する必要があるほど、他県の方には馴染みのない名だと思います。でも、タイトルにもあるように、岩手県、それも県庁所在地盛岡や花巻で働く人々には、結構知られた町なのです。 ■町の中心に新駅を造るも開発...
食文化

揚げたてサクサクに絶妙のソースが絡まり 独特の歯応えが躍っていた

かつ丼が好きな人は多いはず。僕もそう、好きです。 大好きだけど、何でもいいというわけじゃない。とんかつと卵、タマネギ、ツユの絶妙なるハーモニーが奏でられてこそ、うまいものができると信じてる。 なにかひとつ飛びぬけていてもいけない。高価な豚肉...
食文化

港町で愛されるシンプルでボリューム満点の総菜パンの味が忘れられない

沼津といえば港町。 つい魚に目が行きがちになるけれど、僕の心をわしづかみにしたのは、地元のソウルフードと呼ばれる桃屋のパンでした。場所はちょっとわかりづらいし、店の規模もとても小さいけれど、地元の人に「桃屋はどこですか?」と聞けば、きっと教...
食文化

むせて涙目。 それでも、またすすってしまう、禁断のうどん

長野県坂城町で地元の食文化と健康の関係を取材中、連れて行ってもらったのが、びんぐし亭という味処。ぜひ町の名物を食べてくださいと出されたのが、「おしぼりうどん」でした。 名前だけ聞くと、うどんがうまい具合にネジってあるから「おしぼり」なのかと...
食文化

海、山、川の恵みがひとつの皿に。自由に、豪快に食すのが 皿鉢の極意

素朴で豪快、そして自由奔放な食といえば、高知の皿鉢だと思うのです。 高知市内の旅館、ホテルとか名の知れたお店で頼むと観光客仕様の豪勢なやつばかり出てきて、値段もかなり張ります。おかげで皿鉢というだけで高級料理と勘違いしちゃう人もいるけれど、...
食文化

宿毛で出会った、魚のうまさをグイと引き出す匠の居酒屋

初めて訪れた宿毛の夜。地方に行けば、その土地の食べ物とお酒に浸りたいと思っている僕は、ホテルを出てあちこち30分ほど歩き回っていた。そこで見つけたのが、繁華街とは離れた場所にポツンと、だけどそれなりの風格を持った、一軒家に併設の居酒屋。名前...
風土風習

年間1万匹以上のハブが捕獲される島の制度と備えとは

2010年10月20日、鹿児島県の奄美大島で未だかつてないほどの豪雨災害が起こりました。被害は島全体におよび、各市町村で床上・床下浸水、土砂崩れが発生。とくに被害の大きかった奄美市住用町では、2日前から降り続いた雨が急激に強くなり、住用川が...
食文化

40分かけて焼き上げた皮は極薄皮パリッパリ。歯応えも味のエッセンス

姫路で行列のできる鯛焼き屋さんがあると聞いていた。 最初は乗り気じゃなかったのです。 実は東京で同じような評判の鯛焼きをいくつか食べたことがあって、その味にまったく納得してなかったから。また同じような店だったらイヤだなー。ちょっと不安に思い...
食文化

もっちりとした弾力と、濃厚で嫌味のない甘さが後をひく、阿波のういろ

初めて食べたのは、徳島県海陽町に取材に行った時。地元の保健師さんにこの地ならではの食べ物を教えてもらっている時でした。 スーパーで売っているのを買ってみたら、思った以上にズシリと重く、その濃厚な味わいは何となく想像がつきました。 で、これを...
食文化

名古屋の子供はこれで育った!? 玉せんに涙もちょちょぎれっ

小学校の近くにあるお店といえば文房具&駄菓子を扱う店ではないだろうか。僕の子供の頃、駄菓子屋は学校帰りの社交場だった。先生が「寄り道はいけません」なんて言っても、爽やかに「はーい」と答えつつ、禁断の園を堪能したものだ。 名古屋を訪れた時、そ...
食文化

長田のソウルフード、そばめしの人気店で見たいぶし銀の職人芸

JR新神戸駅から海側に歩くこと10分弱。西神戸センター街アーケードの入口にあったのが、お好み焼きの「ゆき」さん。 店構えがどっしり地元に根の生えていることを示していました。人通りのあまりない商店街の中にあって、お昼時とはいえ、ちょっと眺めて...
食文化

やさしい味とパリパリ触感がたまらない。しゃくし菜漬は奥が深い

杓子のような形だからしゃくし菜。日本語っていうのはうまくできているもので、この野菜を的確に表現している言葉だと思います。 ええ、そうなんです、これがしゃくし菜でありまして、正式名称は雪白体菜(せっぱくたいさい)。他にも「おたま菜」「たい菜」...
食文化

横手やきそばは目玉焼き、福神漬け、挽肉がポイント

焼きそばが名物ですか? 実はちょっと不安だった。なにがってそりゃあ、土地の名物に焼きそばなぞ出されても、これといって地産地消になっているわけでもなし、なんだか名物と呼ぶには無理があるような気がしていたからだ。まぁ、B級グルメといえばそうなん...