むせて涙目。 それでも、またすすってしまう、禁断のうどん

食文化

長野県坂城町で地元の食文化と健康の関係を取材中、連れて行ってもらったのが、びんぐし亭という味処。ぜひ町の名物を食べてくださいと出されたのが、「おしぼりうどん」でした。

名前だけ聞くと、うどんがうまい具合にネジってあるから「おしぼり」なのかと思っていました。

数分後、出てきたうどんは一般的なものでした。

どこがおしぼりなのだろう? 不思議に思いつつふと視線を横にずらすと、軽い衝撃が走った。

・・・え、この汁につけて食べるの??

得体の知れない白いつけ汁に言葉を失い、躊躇していると、こんなアドバイスが。

「それは町の特産、ねずみ大根のしぼり汁です。ここに味噌やかつおぶし、ネギを混ぜ合わせて好みの味にして食べるのです」

なるほど、ちょっと面白くなってきた。

適度に味噌を混ぜ合わせ、暖かいうどんをさっとくぐらせて、まずはひと口いきまーす。何も考えず、いつものようにすすります。ずるっ!

「っん! ☆#ШХ・・・」\(◎o◎)/!

んっ・・・ぶふぉっ!!! 

見事にむせて涙目になりました。

とんでもなく辛いしぼり汁でした。普通にすすったら確実にむせてしまう。学習したら、そぉーーーっと口に運んでみる。なるほど、こうすればいいのね。

ひと安心したのも束の間。習慣とは恐ろしいもので1分後にはまたすすってしまいむせ返る。

いや、さて、しかし。

これが結構癖になるのです。味わえばなかなか奥深い。旅の記念にぜひどうぞ。ハマりますよ。

ねずみ大根はいわゆる辛味大根。小ぶりで、見た目がねずみのように見えるからこの名が付いたといいます。確かに、しっぽの部分がそれらしいですよね。

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