一生に一度は登りたい。日本一高いロープウェイ駅の前は大絶景

観光・まちづくり

駅という言葉にはさまざまな解釈があり、一般的には列車を意味する普通鉄道がそれに当たりますが、実はトロリーバスもロープウェイも含まれているという。なので、日本で一番高いところにある駅は? の問いの答は次のようになります。

普通鉄道なら野辺山駅(JR小海線=1346m)
トロリーバスなら室堂駅(立山黒部アルペンルート=2450m)
ロープウェイなら千畳敷駅(駒ヶ岳ロープウェイ=2612m)

■バスとロープウェイで天上の世界へ
さて、このもっとも高いところにある千畳敷駅は、ソースかつ丼で有名な長野県駒ケ根市にあります。

揚げたてサクサクに絶妙のソースが絡まり 独特の歯応えが躍っていた
かつ丼が好きな人は多いはず。僕もそう、好きです。 大好きだけど、何でもいいというわけじゃない。とんかつと卵、タマネギ、ツユの絶妙なるハーモニーが奏でられてこそ、うまいものができると信じてる。 なにかひとつ飛びぬけていてもいけない。高価な豚肉...

ロープウェイに乗るためには、まず麓側乗り場、標高1662mのしらび平駅を目指します。

アクセスは、列車ならJR飯田線駒ヶ根駅から路線バスに乗り、菅の台バスセンター経由で約45分。マイカーなら中央自動車道駒ケ根ICから菅の台バスセンターまで約3分。ここで前述の路線バスに乗り換えます。*しらび平駅までの山道は指定車・許可車以外通行止のため。

菅の台からしらび平駅までの道は曲がりくねった細い道で、バス同士のすれ違いは難しく、上下の運行スケジュールを確認しつつ、対向車を待機所でやり過ごしながら進んでいきます。上下線でしっかり確認し合い安全運行しているとはいえ、初めて乗る人はかなりスリルを感じるはずです。

なので、景色だけ楽しみたければ、バスの中央付近に陣取り、できるだけ遠くを眺めるのがよいでしょう。逆にスリルを求めるなら、最前列! ここは前輪より前になるので、右カーブでは崖下が間近に迫るというオマケ付き。また、運転手さんの高度なドライビングテクニックを間近に観察できるという特典もあります。

■ロープウェイからの景色も抜群
ロープウェイから景色を楽しむなら、前方の窓に張り付くのがいいでしょう。標高が上がるにつれ、見えていた木々が少なくなり、山肌が露出。上昇している感がどんどん盛り上がってきます。

日暮の滝、大滝、そして日本最大級の連瀑・中御所三十八滝の眺めも格別ですし、運が良ければサルやカモシカに出会うこともあります。

提供:中央アルプス観光

■目の前に広がるカールの絶景に息を飲む
千畳敷駅に着いたら建物内の通路を抜け、外に出ることができます。その時に晴れていれば、夏なら、目の前にはまばゆいばかりの緑と青い空。秋なら美しい紅葉に青い空が広がっているはずです。

その圧倒的な景観は、写真を見るのとは大違い! ここに紹介している夏の写真は、僕が過去に撮ったものですが、本物を見なければその素晴らしさは半分も伝わらないと思います。ぜひ実際を行くことをおススメします。

提供:中央アルプス観光

■軽い散策も可能な遊歩道あり
千畳敷では目の前のカールを散策することができます。1周約40分ほど、運動靴でも歩けます。ただし、山の天気は変わりやすく、気温も変化が激しいので、夏でもカッパや上着は準備しておきましょう。

千畳敷がもっとも賑わうのは秋の紅葉シーズンです。カール内は高山植物の草紅葉が始まり、赤や黄色に彩られていきます。参考までに紅葉時期の目安は、千畳敷カール付近なら9月中旬~10月上旬、ロープウェイ周辺は10月上旬~下旬、バス路線周辺は10月中旬~11月上旬。ただ、人も押し寄せるため、バスやロープウェイに乗るための待ち時間を十分に考慮する必要があります。

混雑を避けたい人は、早朝に出発し、昼までに降りるのがいいでしょう。ロープウェイを運行している中央アルプス観光では、毎年のように

・菅の台バスセンターでの優先乗車
・ロープウェイは始発から3便以内の乗車
・オリジナルグッズプレゼント

を確約した「早朝指定ロープウェイきっぷ」をネット販売しています。待つのが嫌いな方は秋が近付いたら、頻繁にホームページをチェックしておきましょう。

なお、千畳敷駅併設のホテルに宿泊することも可能なので、じっくり滞在したい方、夜の星空観賞に興味がある人は、そちらも候補に入れてみてはいかがでしょう

写真協力:中央アルプス観光

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