沖縄の食文化がモロにわかる、現地スーパーマーケットの踏査

食文化

どの地方のスーパーマーケットを覗いても、それなりの郷土食が出るものです。たとえ全国区の大手スーパーでも、関東と関西では扱う食材に差が出ます。同じ売り場なのに、並んでいる商品がまったく別の銘柄で占領されている、なんてこともよくある話です。

と、前置きはこのくらいにして、早速ご紹介しましょう。今回は沖縄県那覇市、ゆいレール小禄駅前の「ジャスコ那覇店」さんです。現在は「イオン那覇ショッピングセンター」と名前が変わっていますが、食文化を探る意味では、さほど影響はないでしょう。

僕が最初に注目したのは、総菜売り場です。何度か沖縄に来ると、コンビニなどで売られている「おにぎり」が本土のそれと中身も形も違うので、こちらの売り場はどうなっているのか興味津々だったのです。

するとどうでしょう。やっぱり握った形ではなく、ご飯の中に具をサンドしたタイプになっていて、その名も「おにサンド」なんて名前が付けられていました。中身もバラエティに富んでいて、「うなぎ」、「チキンカツ」、「ロコモコ風」、「ポーク玉子(ゴーヤ)」、「ポーク玉子(ツナマヨ)」が並んでいました。沖縄らしさというと、やっぱりポーク玉子なのでしょうね。僕も沖縄に足を運ぶうち、この食べ方がかなり好きになったものです。

沖縄の買い食い定番おやつの天ぷらも種類が豊富でした。ただ、さすが大手のジャスコさんは、人気のイカは江戸前と沖縄風の2タイプがありました。

豆腐売り場の人気は、地元の島豆腐です。本土だと一丁は300gくらいなのに、こちらでは1㎏くらいあります。そして「ゆしどうふ」も一緒に売られているのが沖縄らしさです。ちなみに豆腐は大豆から作るので、それ自体にも結構な油分があることも豆知識として覚えておくといいでしょう。

シーチキンの缶詰は、沖縄県人ならいくらあっても困らないと豪語する食材の代表です。あらゆる料理にたっぷり使うので、通常は1個、2個じゃなく、24個入りの箱買いをするとの話を聞いていました。それを確かめるため売り場に行くと、確かに、1個あたりの値段は表示されていても、そのままの箱入りで積み上げられていたのは圧巻でした。

同じことはポークランチョンミートやビーフハッシュにもいえまして、そちらの売り場の広さも本土ではまず目にしない広さを誇っています。

また、沖縄の寿命の記事でもご紹介したように、とにかく沖縄の料理は油を大量に使うため、一般のスーパーでも一斗缶まで並べているのにビックリ。

他にソーキ用の豚肉(スペアリブ)や、沖縄ではお馴染みの魚「グルクン」、そして沖縄そばの充実ぶりもご当地ならではなのでありました。

(おまけ)
参考までにこちらは、沖縄本島(那覇)から約60㎞の粟国島(村)の小さなスーパーで見つけた「そうめん」。袋に「冷やしそうめん」、「にゅうめん」の次に、ちゃんと「チャンプルー」と書いてあり、写真まで載せているところに感動したよしぞうなのでした。

協力:ジャスコ那覇店/Aコープ粟国店
写真は2008年、2009年に撮影。

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