船旅ってとても優雅に思えるのに、いざ自分が乗るとなると、酔いを警戒して身構えてしまいます。飛行機なら少々の揺れは我慢できても船はダメなんです。
そんな僕でも気軽に乗れる船はあるもので、1時間以内の短い時間、湾内航行、安価、景色がいい。などの条件が重なれば、乗る前から余計な心配をしなくて済むので精神衛生上グッドです(笑)
楽しむ要素がどこにあるかも重要です。たとえば、以前ご紹介した鹿児島の錦江湾を行き来するフェリーは、船からの景色が魅力でした。目の前に見えている桜島の圧倒的な存在感も素晴らしいです。
その他、いくつかご紹介しますと…。
■関門連絡船(山口県~福岡県)
下関の唐戸と門司港を約5分で結ぶ定期船です。日中なら1時間に3往復しています。
乗船料400円と手ごろなので、往復しながら、唐戸市場や門司港レトロを散策するのに便利です。通過する関門海峡は艦船も行き交うので、マニアにも喜ばれてます。
■名鉄海上観光船(愛知県)
知多半島の突端、師崎から篠島、日間賀島を周遊する定期船です。僕が乗船したのは師崎~日間賀島で、所要時間は約20分。小さめの船ですが、揺れを感じる前に目的地に着きます。
日間賀島はタコの島として有名でして、僕の目的も食でした。島の旅館でランチをたっぷりいただきつつ、お酒も呑んで、気持ちの良い昼間の宴会になりました。詳細は別記事でご紹介しようと思います。
■友ヶ島汽船(和歌山県)
和歌山市街の北西にある加太港と、昔の要塞が残る友ヶ島を結ぶ定期船です。所要時間は片道30分。友ヶ島は無人島なので原則、往復で運賃を払うことになります。
友ヶ島の見どころは、今風にいうと映える風景。ラピュタと評されるのもよくわかるような気がします。
加太港の近くには人形供養で有名な淡嶋神社があり、境内の一角には無数の人形たちが並んでいます。その様子はとても神秘的に感じます。
■姫島村営フェリー(大分県)
国東半島の突端、伊美と人口1600人ほどの姫島を結ぶ定期船です。姫島は観光地とは言えませんが、のどかな島といった印象でした。島の保健師さんに案内していただきながら、住民のお年寄りたちといろいろ話をした思い出が強く残っています。
■安栄観光/八重山観光フェリー 竹富航路
石垣港離島ターミナルと竹富島(沖縄県)を結ぶ航路です。こちらは2つの会社が定期船を運航しています。
竹富島は八重山諸島に属する9つの有人島と7つの無人島を有する竹富町の島のひとつ。面積は小さいながら、沖縄の伝統的な一画が残ることで人気が高いところです。
島へのアクセスは通常、石垣島から船で約20分。島内の観光はレンタサイクルがもっとも効率的だと思います。僕も初めて行った際はそれを利用し、島内の名所を巡りました。
レンタサイクルを借りれば、簡単な島の地図をもらえるので、のんびりと周遊するのが楽しいです。
■東京湾フェリー 金谷(千葉)~久里浜(神奈川)東京湾フェリー
千葉県の金谷港と神奈川県の久里浜港を結ぶフェリーです。
片道約40分と少々長めですが、この航路での楽しみは、東京湾を行きかうさまざまな船を観察できることです。詳細は別記事↓でご紹介しますね。